食事に含まれる【育毛に有効な栄養素】
食事から摂取できる栄養素の中には、「髪の毛の形成」や「頭皮環境」に影響する成分があります。
ほかにも「AGA」の原因にはたらきかける成分もありますので、これらの有効成分を毎日の食事から摂取することは、育毛に役立ちます。
それでは、育毛に役立つ栄養素をご紹介します。
亜鉛
亜鉛には、
- 食事から摂取したタンパク質を髪の毛の主要成分である「ケラチン」を合成する働き
- AGAの原因である「5αリダクターゼ」を抑制する働き
- 細胞の再生を促す働き
があります。
亜鉛の1日の推奨摂取量は7~10mgで、上限は30mgです。
毎日の食事で亜鉛を不足させないように意識的とることで「毛髪の成長」を促し、「AGAの進行」を遅くする効果が期待できます。
亜鉛が多く含まれる食材
(100gあたり ◎5mg以上 ○2~5mg △1~2mg)
◎牡蠣(カキ)、豚レバー、牛肉、煮干し
○豚肉、ふかひれ、かに、うに、たらこ、魚類全般
△数の子、いか、貝類(サザエ、ホタテ、ばい貝、ハマグリ、しじみなど)
肉類、魚介類に多く含まれます。
ビタミンB群(B2、B6、B12、ビオチン)
ビタミンB2
皮脂の過剰分泌には「ビタミンB2」不足が関係しているとされています。
そのため、毎日の食事で「ビタミンB2」を効率よくとることは、頭皮の環境の正常化に重要です。
「ビタミンB2」の1日の推奨摂取量は、成人男性:1.6㎎ 成人女性:1.2㎎
ビタミンB2が多く含まれる食材
(100gあたり ◎3mg以上 ○1~3mg △~1mg)
◎ 豚レバー、牛レバー
○とうがらし、海苔、インスタントラーメン
△チーズ、海藻類、納豆、生卵、いくら、うに、たらこ、キノコ類
肉類、乳製品、魚介類、海藻類などに多く含まれます。
ビタミンB6
「ビタミンB6」は、髪を作るタンパク質「ケラチン」の生成に必要なビタミンです。
「ビタミンB6」の1日の推奨摂取量は、成人男性:1.4㎎ 成人女性:1.2㎎
ビタミンB6が多く含まれる食材
(100gあたり ◎3mg以上 ○1~3mg △~1mg)
◎とうがらし
○ピスタチオ、ニンニク、まぐろ、酒粕
△海苔、肉類、魚類、しいたけ
肉類、魚類、穀類、豆類などに多く含まれます。
ビタミンB12
「ビタミンB12」は、毛母細胞の細胞分裂を活発にする働きを担う重要な栄養素です。
「ビタミンB12」の1日の推奨摂取量は、成人男性・女性:2.4μg(1μgマイクログラム=1mgの1000分の1)
ビタミンB12が多く含まれる食材
(100gあたり ◎50μg以上 ○10~50μg △1~10μg)
◎貝類(しじみ、あさり、はまぐりなど)、いくら、レバー、海苔
○ たらこ、魚類(サンマ、にしん、鯖、アジなど)、かつお節、煮干し
△チーズ、卵、いか、エビ、シラス
貝類や魚介類、乳製品などに多く含まれています。
豆、木の実、キノコ、芋、穀類にはほぼ含まれていません。
ビオチン(ビタミンB7)
「ビオチン」は、頭皮の血流や、新陳代謝を促してくれます。髪の細胞組織の寿命を延ばす働きもあるとされ、髪の成長や健康維持に大切なビタミンです。
「ビオチン」の1日の推奨摂取量は、成人男性・女性:30~45μg
ビオチンが多く含まれる食材
(100gあたり ◎50μg以上 ○10~50μg △1~10μg)
◎牛レバー、大豆、アーモンド、あおのり
○魚類、卵、豆類、海藻類
△乳製品、穀類、トマト、ほうれん草、インゲン豆
種や豆類、肉類、魚類、乳製品などに多く含まれます。
葉酸(ビタミンB9)
「葉酸」は、タンパク質を生成する働きや、細胞分裂を活発にする作用があるとされています。
「葉酸」の1日の推奨摂取量は、成人男性・女性:200~240μg
葉酸が多く含まれる食材
(100gあたり ◎1000μg以上 ○300~1000μg △100~300μg)
◎レバー、海苔
○うなぎ、枝豆、うに、モロヘイヤ、パセリ
△大豆、きなこ、いくら、卵、ごま、栗、レタス、ブロッコリー
野菜、肉類、行類、魚介類、豆類などに多く含まれます。
カプサイシン
毛髪の正常なサイクル維持に欠かせない「IGF-1(インスリン様成長因子)」の産生を促す「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」の生成を増加させる効果が期待できます。
1日の推奨摂取量は6㎎です。カプサイシンは刺激が強いので、空腹時はなるべく避けましょう。
イソフラボンと同時に摂取すると効果UP
イソフラボンは「IGF-1」の産生に関係する「CGRP」の産生を促進する効果があるため、カプサイシンと相性がいい成分です。
同時に摂取するとより高い効果が期待できます。
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カプサイシンが多く含まれる食材
唐辛子
イソフラボンが多く含まれる食材大豆製品
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