【発毛剤】
種類や効果をわかりやすく解説

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発毛剤

発毛剤とは、脱毛を予防・防止する効果がある「医薬品」です。

血行促進・毛包細胞の活性化の効果が、厚生労働省に認められています。

発毛剤は、主にドラッグストア等で市販されている「頭に塗って使う液体(一般医薬品)」のことを指しますが、発毛薬(AGA治療薬)を含んで使われることもあります。

このページの発毛剤は、「頭に塗るタイプの一般医薬品」として解説します。

【発毛剤】と【育毛剤】の違いは?

発毛剤と育毛剤の違い

混同されることも多い育毛剤と発毛剤ですが、実は分類的に明確な違いがあります。

一般的な育毛剤は、「医薬部外品」または「化粧品」に分類されます。

一方の発毛剤は、「医薬品」に分類されます。

  • 育毛剤=医薬部外品・化粧品
  • 発毛剤=一般医薬品

医薬部外品と医薬品では、なんとなく医薬品のほうが髪が生えそうな気がしますよね。

しかし、両者の違いは効果の高さではなく、配合されている成分の「リスク」によって分けられています。

リスクの高さによって第1~3類医薬品に分けられており、第1類が最も副作用のリスクが高いとされています。

厚生労働省の「一般用医薬品のリスク区分」

  • 第1類医薬品:副作用などにより日常生活に支障をきたす程度の健康被害を生ずる恐れがある医薬品で、使用に関して特に注意が必要なもの。また、一般用医薬品として承認を受けてから定められた期間が経過していないもの。
  • 第2類医薬品:第1類を除く医薬品の中で、その副作用により日常生活に支障を来す程度の健康被害を生ずる恐れがある医薬品
  • 第3類医薬品:第一類、第二類以外の一般医薬品。日常生活に支障を来すほどではないが、体の不調などが起こる恐れのあるもの。

参照:一般用医薬品のリスク区分

健康被害の可能性と、使用経験が少ないため十分な安全性が確保されていない医薬品が最もリスクの高い第1類医薬品に分類されていることがわかりますね。

発毛剤の【種類】

市販の発毛剤

第一類医薬品の発毛剤

リアップ(プラス、X5プラスローション、ジェット、リジェンヌ)

大正製薬のリアップは、1999年2月に発売されたミノキシジル配合の発毛剤です。

現在までに、ノーマルタイプのリアップを含めて5種類が販売されており、商品によってミノキシジルの配合量が1~5%と分かれています。

現在主流となっている「リアップX5プラスローション」は、ミノキシジル5%の他にもピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l-メントールの3つのサポート成分が配合されています。

スカルプDメディカルミノキ5

2018年8月に「アンファー(販売元)」と「東亜薬品株式会社(製造)」の共同で販売が開始されたスカルプDメディカルミノキ5は、発毛効果が認められている成分「ミノキシジル」を5%配合した発毛剤です。

リアップが1999年に発売されて以来、19年ぶりの新規参入となります。

元スマップの草薙さんと香取さんが「ミノキ兄弟」のキャラクターに扮するCMでも話題になっていますね。

リグロEX5

2018年11月17日にOTC(一般用)大手製薬会社のロート製薬が発毛剤「リグロEX5」を販売開始しました。リアップ、スカルプDメディカルミノキ5に次いで日本で3番目の発毛剤(医薬品)になります。

発売前からすでに注目されており、発売と同時に本田圭佑さんのTVCMが開始されましたので、今後は注目度がどんどん高まっていくと思います。

ミクロゲン・パスタ

啓芳堂製薬のミクロゲン・パスタは、2種類のテストステロン(男性ホルモン)である「プロピオン酸テストステロン」と「メチルテストステロン」を配合したクリーム状の塗り薬です。

第二類医薬品の発毛剤

カロヤンS

第一三共ヘルスケアのカロヤンSには、血行促進作用のある「カルプロニウム塩化物」が1%配合されています。その墓に、頭皮を軟化する作用の「サリチル酸」や、かよみを抑える「ジフェンヒドラミン塩酸塩」も配合されています。

ハツモール(ヘアーグロアーS)

田村治照堂のハツモールシリーズには、「エストラジオール安息香酸エステル」という女性ホルモンに似た働きがある成分が配合されています。ホルモンバランスの乱れが原因で起こる抜け毛を予防し、脱毛を抑える効果が期待できます。そのほかにも、かゆみを抑える成分や、殺菌・抗菌作用のある成分が8種類配合されています。

第三類医薬品の発毛剤

カロヤンプログレ(EXO、EXD)

EXOとEXDのどちらも主成分として「カルプロニウム塩化物」が2%配合されています。EXOは皮脂の分泌を抑える「ピリドキシン塩酸塩」「カシュウチンキ」が配合されているため脂性肌におすすめ。EXDは頭皮の痒みを抑える「ジフェンヒドラミン塩酸塩」とヒアルロン酸Na(添加物)が配合されていますので乾燥肌におすすめです。

カロヤンガッシュ

「カルプロニウム塩化物」が2%配合されています。

カロヤンアポジカ

「カルプロニウム塩化物」が1%配合されています。

海外のロゲインジェネリック医薬品

カークランド

カークランドは、アメリカのコストコブランドから販売されているミノキシジル5%配合のロゲインのジェネリック医薬品(発毛剤)です。日本での販売は認められていないため、日本のコストコでは買うことができません。主な入手方法は個人輸入代行になります。

アメリカのコストコのサイトを確認すると、「Kirkland Signature Hair Regrowth Treatment Minoxidil Foam for Men」という名前で販売されていました。

フォリックス(旧ポラリス)

アメリカの「Polaris Research Laboratories社」が販売しているポラリスNRシリーズは7~11の5種類がありそれぞれミノキシジルの配合量や、追加配合成分が違います。

現在はポラリスの販売は終了しており、Sapphire Healthcare LLCという会社がフォリックスという名前で販売しています。

  • フォリックスFR02:ミノキシジル2%
  • フォリックスFR05(旧ポラリスNR7):ミノキシジル5%
  • フォリックスFR07(旧ポラリスNR8):ミノキシジル7%
  • フォリックスFR12:ミノキシジル12%
  • フォリックスFR15(旧ポラリスNR9):ミノキシジル15%
  • フォリックスFR16:ミノキシジル16%

商品名の数字がミノキシジルの配合量になっていますので、ポラリスの時よりも分りやすくなりましたね。

ツゲイン

AGA治療薬「フィンペシア」や「エフペシア」で有名なインドのシプラ社(sipla)が販売しているロゲインのジェネリック発毛剤です。2%、5%、10%の3種類が販売されています。

発毛剤の【効果】

発毛剤の効果

発毛剤の成分で注目すべきは、血行促進作用のある「ミノキシジル」と「カルプロニウム塩化物」です。どちらも頭皮の血管を拡張する作用があり、血流を促進することによる発毛効果が認められています。

ミノキシジル配合の発毛剤は第一類医薬品、塩化カルプロニウム配合の発毛剤は第二または第三類類医薬品に分類されます。

日本皮膚科学会による男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン(2017年版)によると、ミノキシジルはAランク、塩化カルプロニウムはC1となっていますので、期待できる発毛効果はミノキシジルのほうが高いことが分かります。

AGA改善効果は低い

発毛剤の使用によるAGA改善効果は、残念ながら高くはありません。

AGAの進行を止めるためには、根本原因である「DHT」の生成を抑えることが必須。

血管を拡張して血流を良くしても「DHT」の生成を止めることはできませんので、AGAの進行は続きます。

現在AGAに最も有効とされているのは、AGA治療薬の主成分である「フィナステリド」や「デュタステリド」です。

発毛剤の成分「ミノキシジル」「カルプロニウム塩化物」ではDHTの生成を抑制することができませんので、AGA治療薬には遠く及びません。

そのため、多くの病院やクリニックでは、ミノキシジルとフィナステリドの併用を推奨しています。

発毛剤の【副作用】

発毛剤の副作用

発毛剤の有効成分「ミノキシジル」には、

  • 頭皮の発疹
  • かゆみ
  • 頭痛
  • めまい
  • むくみ

などの副作用があります。

また、体調不良とは関係がありませんが、

  • 初期脱毛

が起こるのもミノキシジルの特徴です。

初期脱毛は一時的な副作用ですので問題はありませんが、もし体調に異変を感じた場合は、自分で「気のせい」と判断するのは絶対にやめましょう。

使用を中断して医師に相談しましょう。

 

発毛剤を使うならどれがいい?

発毛剤を使用するのであれば、国内で製造販売されている「ミノキシジル配合の発毛剤」がべターです。

おすすめは、第一類医薬品の

  • スカルプDメディカルミノキ5
  • リアップシリーズ
  • リグロEX5

の3つです。

日本で販売が認められているのは、上記3つの発毛剤のみとなります。

ミノキシジルは、日本皮膚科学会のガイドラインでもAランクの評価ですので、発毛剤に含まれる成分の中では一番高い発毛効果が期待できます。

ただし、「発毛剤の効果」でも解説したとおり、AGAの改善効果はそれほど高くはありませんので、AGAが原因の場合はAGA治療薬(発毛薬)との併用がオススメです。

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