【週に1回】
頭皮のオイルマッサージが「頭皮環境」改善に効果的♪
オイルマッサージはヘッドスパサロンで女性が受けるイメージが強い人もいらっしゃるかも知れませんが、自宅でオイルマッサージを習慣にする男性も増えています。
通常の頭皮マッサージにオイルをプラスするだけだからとても簡単♪
毎日ではなく週に1回の頻度で充分です。
わざわざ高い頭皮マッサージオイルを買わなくても、オリーブオイル(エクストラバージンオイル)で充分ですので、頭皮マッサージを習慣にしている人は一度試してみてはいかがでしょう。
頭皮マッサージオイルにはどんな種類がある?
【人間の皮脂に近い配合成分】
ホホバオイル
ホホバオイルは、「ホホバ」という植物の種から抽出されるオイルで、高い浸透力と保湿力の両方を併せもちますので、ヘアケアや、美肌、アンチエイジングなど幅広い用途で使われています。
ホホバオイルには、抗酸化作用が強い「天然のトコフェロール(ビタミンE)」や、私たち人間の肌に含まれる成分「ワックスエステル」が含まれています。
とくに、ワックスエステルは全植物の中でホホバにしか含まれていない希少な成分。もともと肌に含まれる成分ですので、なじみやすく低刺激なのが特徴です。
ホホバオイルは抽出方法によって純度が大幅に変わるため、価格に大きな差があります。
一般的には精製品(無色透明)よりも未精製品(黄色)のほうが成分を多く残す抽出方法を採用しているため価格が高いです。
無印のホホバオイルは無色透明の精製オイルで、価格は200mlで2,490円です。
インターネットの未精製ホホバオイルは3,000~5,000円のものが多いです。
【保湿力抜群の希少オイル】
アルガンオイル
アルガンオイルはモロッコの砂漠地帯に生えている「アルガンツリー」の種子から抽出してできるオイルです。
100kgの種子から1リットルしか抽出できないとても希少なオイルとして知られています。
ホホバオイルと同じく、抗酸化作用が高い「ビタミンE」がとても豊富で、ホホバと並んで愛用者が多いのも特徴。
とくに注目すべきは、アルガンオイルに豊富に含まれている保湿力に優れる「オレイン酸」と肌の水分保持に優れる「リノール酸」です。
頭皮マッサージでは、頭皮の乾燥を防ぐ効果が期待できます。
保湿力に優れていることから、スキンケアコスメや、シャンプー、トリートメント、洗顔フォームなど様々なアイテムにも配合されています。
アルガンオイルは未精製に近いほど綺麗な黄金色。抽出方法や抽出段階によって品質や価格が大きく変わり、低温圧搾(コールドプレス)製法の一番搾りのアルガンオイルはとても高額です。
無印のアルガンオイルは100mlで4,190円。高いものになると50mlで6,000円以上するオイルも売られています。
【成分のバランスが良くコスパ抜群】
オリーブオイル
オリーブオイルは「オリーブ」の実から抽出されたオイルです。家庭料理でもよく使われているので皆さんご存じですね。
実は、オリーブオイルにも「オレイン酸」や「ビタミンE」が豊富に含まれています。
アルガンオイルと比べるとビタミンEの含有量は3分の1と少ないのですが、頭皮マッサージに利用するには十分な量といえます。
ただし、食用のオリーブオイルには保存料やうまみ成分、酸化防止剤などの添加物が入っているものもあるため、頭皮のかゆみや炎症、アレルギーを起こす可能性があります。
オリーブオイルの中でも、オリーブの実を縛っただけの「未精製」オイルのなかで「酸度0.8%以下」など厳しい審査基準を満たしている「エクストラバージンオリーブオイル」がベストです。
添加物や不純物も少なく成分が豊富ですので頭皮マッサージにも最適です。
価格は食用のエクストラバージンオリーブオイル500mlで500~1,000円程度ですのでホハバオイルやアルガンオイルと比べるとかなり安くて経済的です。
DHCから発売されているDHCオリーブバージンオイルは高品質ですが、30mlで3,620円もしますのでさすがに高すぎると思います。ここまで高いものを選ぶのであればアルガンオイルを選んだほうが良いと思います。
食用のエクストラバージンオリーブオイルと美容用のスキンケアオリーブオイルの違いは、美容用は製造過程で不純物を徹底的に取り除いているため、酸化しにくいところです。
オレイン酸はもともと酸化しにくい成分ですので、保存方法を守ればそこまで意識する必要はありませんが、酸化してしまうと頭皮トラブルのリスクが高まりますので、食用エクストラバージンオリーブオイルを使う場合は開封後は半年を目安に使いきりましょう。
オリーブオイルの保存方法
- 光が当たらないようにする(酸化を防ぐ)
- 冷蔵庫には入れずに常温で保存する(劣化を防ぐ)
オイルマッサージはどんな効果がある?
頭皮クレンジング
マイクロスコープで拡大した毛穴があまりにも汚くてビックリ!という体験をご覧になった方もいらっしゃると思います。毎日シャンプーをしていても日頃から蓄積された毛穴の汚れはなかなか落としきれないのですね。
頭皮の汚れや体内から排出される「老廃物」が頭皮の皮脂と混ざると、毛穴の中で「角栓」になり毛穴に栓(せん)をするように塞いでしまいます。ちょうどワインのコルクのようなイメージですね。
そうなると、「呼吸を妨げる」「毛根を圧迫する」「老廃物の排出を妨げる」等の理由で髪の毛の成長を妨げてしまうため薄毛・抜け毛の原因になります。
オイルには毛穴の中の汚れを浮き上がらせる作用がありますので、毛穴詰まりの解消に役立ちます。
薄毛・抜け毛の予防だけではなく、頭皮のニオイ対策にもなりますよ。
保湿効果
乾燥がお肌に良くないことはご存じだと思います。
頭皮も顔と皮つなぎの皮膚ですので、カサカサに乾燥すると肌と同じように様々なダメージをモロに受けてしまいます。
皮脂は頭皮を外部の刺激から守る働きがありますので、バリアがなくなった頭皮は紫外線などの刺激を受けやすくなり、頭皮環境が悪化する原因になります。
頭皮環境の悪化はかゆみや炎症、抜け毛の原因。
オイルマッサージで頭皮に適度な潤いを与えることで頭皮トラブルの予防や育毛に役立ちます。
配合成分による育毛効果
頭皮マッサージで使用する植物油にはビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは強い抗酸化作用がある成分で、毛根細胞の酸化による衰えを防ぐ効果が期待できます。
また、オレイン酸には抗酸化作用だけではなく、血流の改善や、肌荒れを改善する作用がありますので、育毛に役立ちます。
頭皮オイルマッサージのやり方
【ステップ.1】
まずはブラッシング
ブラッシングは髪に付いている汚れやホコリを落とす目的で行います。また、絡まった髪の毛がほぐれますので頭皮のオイルマッサージ中の指通りがスムーズになります。
【ステップ.2】
頭皮にオイルを塗る
使うオイルの量は小さじ1/2~1杯分(2.5~5ml)くらいの量です。手のひらに乗せると100円~500円玉程度の量です。
髪に付けるのではなく、髪をかき分けながら頭皮に直接塗りこみます。
一箇所にまとめて付けずに、頭皮から垂れないくらいの量を手につけて、生え際、つむじ、後頭部、側頭部のように部分的に分けて塗ると頭全体にまんべんなく塗りやすいです。
このときにスポイトを使うと頭皮にピンポイントで塗布できますのでとても便利です。スポイトは100円均一でも売っていますので是非試してみてくださいね。
【ステップ.3】
頭皮マッサージをしてオイルを頭皮に浸透させる
オイルが頭全体に行き渡るように頭皮マッサージをします。
両手の指の腹をつかって前頭部~頭頂部、後頭部、側頭部をしっかり揉みほぐしましょう。
※頭皮マッサージの正しいやり方は別ページで解説しています。
【ステップ.4】
5~10分間放置する
オイルが浸透して毛穴の汚れを浮き上がらせるまでしばらく放置します。
このときに頭皮を温めると毛穴が開いて汚れが浮きやすくなります。
老廃物の排出もスムーズになり、デトックス効果が高まりますので、蒸しタオルを巻いたり、お風呂に浸かりながら待ちましょう。
蒸しタオルの作り方
水で濡らしたタオルをしっかり搾ってから、ラップで包んでレンジで30~60秒加熱すると完成です。やってみるととても楽チンですよ。
【ステップ.5】
オイルをしっかり洗い流す
まずは温いシャワーでオイルを流しましょう。冷たい水でも構いませんが、温い方がオイルが落ちやすいです。お湯でしっかり洗い流すことでシャンプーの泡立ちも良くなります。
あとは通常通りシャンプー~すすぎで終了です。
オイルが頭皮の残らないようにしっかり洗い流しましょう。
正しい洗髪方法は、別のページで詳しく解説していますので、分らない方はご覧下さいね。
オイルマッサージのポイントや注意点
オイルマッサージは夜にしよう!
髪の毛は寝ている間にメンテナンスされ成長・修復します
夜にマッサージしてから眠ることで、髪の修復や成長が促進されますし、頭皮マッサージのリラクゼーション効果で質の良い睡眠がとれます。
オイルマッサージした日は、洗い残しがあると枕がオイルで汚れてしまうことがありますので、慣れるまでは枕にタオルを敷いて寝ましょう。
オイルはしっかり洗い流そう!
オイルの洗い残しがあると、頭皮に残ったオイルが毛穴に詰まって「毛穴詰まり」を引き起こすことも。
せっかくオイルマッサージをしたのに逆効果ですので、充分すぎるくらい洗い流しましょう。
やり過ぎ(頻度)に注意しよう
頭皮のオイルマッサージは週に1度程度で充分です。
毎日オイルマッサージをすると、皮脂の分泌が乱れて頭皮の乾燥や皮脂過剰になる可能性があります。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということわざもあるように、度が過ぎるとかえって害になることもありますので頻度には注意しましょう。
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