【植毛】種類~かかる費用
植毛とは、頭皮に「人工毛」、または「自毛」を植えることで髪の毛を増やす方法です。
既にメジャーな薄毛対策に
2011年6月にイギリスのサッカー選手ウェイン・ルーニーさんが自毛植毛告白をして話題になりました。今では、以前薄毛だったとは思えないほど自然に見えます。
植毛のカミングアウトは海外では普通のことですが、日本の文化ではまだまだ難しいと言えますので、あっさり告白するのは潔く男らしく感じますね。
現在では、日本でも植毛する人が年々増加して、世間の植毛に対する意識もずいぶん変わってきている傾向にあるようです。
人工毛植毛
ナイロンやポリエステルで人工的に作られた毛を頭皮に埋め込む方法です。しかし、人工毛植毛が盛んに行われていたのは過去の話です。
1980年以降になると、ほとんど行われていません。アメリカではすでに人工毛植毛が禁止されています。
メリット
育毛のように時間と手間をかけずに、手っ取り早く見た目が改善します。
デメリット
違和感が出やすい
植毛した人工毛は伸びませんので、自毛をこまめにカットしなければ違和感が出てしまいます。散髪の際には、人工毛を切ってしまわないように最新の注意が必要です。
費用が高額
保険適用外ですので、高額な費用になります。
免疫拒絶反応のリスク
人工の毛は頭皮にとっては異物です。頭皮に異物を埋め込むと、免疫拒絶反応が出る可能性があります。
主な問題点
感染症
傷跡が炎症の原因になります。また、自毛のように伸びることがないため、毛根の汚れを髪の毛が押し出すことができず、細菌が繁殖するリスクがあります。
コスト
人工の毛なので、定期的にメンテをしたり、植え替えたりとコストがかかります。
傷、異物感
切れた人工毛の根元部分は頭皮の中に残ってしまいます。
そのため、頭皮の異物感や、ボツボツした傷跡、頭皮が堅くなるなどの報告があります。
自毛植毛
自毛植毛は、自分の後頭部の髪の毛を採取して、薄くなった部位に植える方法です。
メリット
メンテナンスの必要がない
植えた髪の毛が頭皮に定着すると、他の毛と同じように毛周期にあわせて生えたり抜けたりを繰り返すようになります。自毛植毛が完了した毛は特別なメンテナンスの必要がありません。
植えた毛はAGAの影響を受けない
自毛植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部の髪の毛を毛根ごと移植しますので、定着したあとは後頭部の毛周期によって成長と脱毛を繰り返します。
そのため、AGAの症状が現れている部位に植えたとしても、AGAによる脱毛の心配はありません。
デメリット
1回では終わらないことも
自毛植毛は、一度に多くの毛を移植することは難しい方法ですので、頭全体のような広範囲になると1回の植毛では終わりません。
また、移植した髪の毛のすべてが定着するわけではなく、しっかりと根付かずに抜けてしまう毛もありますので、完了までに2~3回植毛を繰り返す必要があります。
費用が高額
保険が適用されませんので、手術代が高額になります。
植毛後に傷跡が残る
自毛植毛の方法(FUT法)によっては、メスで後頭部を切開して縫合しますので、傷跡が残ります。傷は年月が経つと薄くなりますが、短くカットすると目立ってしまいますので、髪型が制限されるケースも少なくありません。
最近では、メスを使わずに毛根を採取するFUE法もありますので、傷跡が目立つリスクを回避することも可能です。
数日は隠す必要がある
植毛した毛がしっかりと定着するまでには時間がかかります。
植毛部分は、数日間赤く炎症を起こしたような状態になりますので、植毛したことを他人に気付かれたくない場合は、頭を隠す必要があります。
かかる費用はどれくらい?
自毛植毛は、基本治療費の他に、移植する株数(本数)によって価格が変わります。クリニックによっても差がありますが、1株(グラフト)が1000~2000円、基本治療費がおよそ20万です。
- 基本治療費20万円
- 1株(グラフト)あたり約1500円
範囲が狭い部分の植毛(Mハゲ部分)の場合は、100~300株程度ですので、基本治療費をあわせると30~65万円程度かかります。
薄毛部分が広範囲で、2000株植毛する場合は、およそ300万円の費用がかかります。
植毛クリニックの選び方
信頼と実績があるクリニックを選ぼう!
日本を含め、世界的に見ても自毛植毛が主流となっています。
仕上がりが自然で、気付かれるリスクも少ない自毛植毛ですが、クリニックニよって技術や施術の方法に違いがありますので、クリニック選びは最重要と言えます。
各クリニックでかかるコストや施術方法を吟味し、信頼と実績のあるクリニックを見つけましょう。
無料カウンセリングを実施しているクリニックもありますので、上手に利用して疑問や不安を解消した上で植毛を検討するようにしましょう。
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