【かつら(ウィッグ)】メリットとデメリット
かつらは、「はげを隠す方法」の中では一番有名な手段と言えます。
すでに多くの方が利用しているかつらですが、
- バレる
- 違和感がある
- ずれる・とれる
などの不安も多いため、万能なハゲ隠しアイテムとは言えません。
現代のかつらは進化している
現在のカツラは、昔とは比べ物にならないほど進化しています。
特に、違和感に関しては、かつらを付けていることが全く分からないほど自然な仕上がりになっています。
近年は、「かつら」ではなく「ウィッグ」と呼ぶことで、かつらに対する抵抗が薄れているため、男性だけでなく、女性の使用者も増加しています。
【かつら】のメリット
やる気・積極性・自身の向上
かつらは、付けた瞬間から見た目が改善されますので、人の目を気にすることがなくなります。
薄毛のコンプレックスがなくなることで、気持ちがポジティブになりますので、精神的なストレスや、消極的な思考、行動の制限を解消できます。
第112回の日本皮膚科学総会では、かつらを使用することで、ハゲが原因で失ってしまった「やる気」や「積極性」、「自身」が改善すると発表されています。(※参考:平成25年6月 ウィッグ(かつら)使用者心理調査を実施)
自然な見た目
最近のかつらは、自然なキューティクルを再現し、人工皮膚を採用することで、間近で見てもバレないように作られています。
特に、大手のかつらメーカーでは、完全オーダーメイドで自分の髪質や太さにあわせて作成しますので、自毛とかつら境目も分かりにくく、見た目がとても自然です。
昔のように「あの人かつらだよね?」と噂される心配はなくなりました。
手っ取り早い
かつらをつけると、その瞬間からフサフサになることができます。
ワンタッチで簡単に着脱できますので、手間がかかりません。
【かつら】のデメリット
お金がかかる
初期費用(かつらの費用)
かつらの種類にもよりますが、他のハゲ隠しの手段よりも費用がかかります。
某大手メーカーのかつらは、スペアと2個セットで5~60万円ほどかかってしまいます。
買い換えの費用
かつらに使用されている人工毛は、年月が経つと劣化してしまいます。
劣化した人工毛は、キューティクルがはがれてしまい、光が乱反射するため自然さが失われてしまいます。
使い方にもよりますが、およそ2~3年、長くても4~5年で買い替える必要があります。
消耗品にかかる費用
かつらを洗うときには、専用シャンプーを使用するのが一般的です。
これらのシャンプーは、かつらメーカーで約1000~2000円程度で販売されています。
また、装着時に使用するテープ代金も必要です。
メンテや散髪にかかる費用
かつらの毛は伸びることはありませんが、自毛は伸び続けます。
かつらと自毛の毛の長さが違うと、かつらが浮いて見えますので、どうしても違和感が出てしまいます。
自然な見た目を維持するには、定期的な散髪が必要です。
通常の散髪屋さんでもカットしてくれますが、かつらをカミングアウトしなければいけませんので、かつらメーカーでの散髪が一般的です。
メーカーの散髪でかかる費用は、メンテ+散髪でおよそ4,000~5,000円程度です。
さわると分かる
大手かつらメーカーの最先端のかつらは、見た目が自然でバレる心配がありませんが、触ることでバレてしまうリスクがあります。
かつらの装着方式はいくつかありますが、最も一般的な方法が3~4点の固定方式です。
固定方式は、頭頂部の左右と、後頭部にある止め具で、パチっと自毛をはさみ、生え際の人工皮膚の裏側に両面テープをはって装着します。
生え際は皮膚となじんで分かりにくいのですが、留め具の位置には多少の段差ができてしまいますので、触るとかつらを付けていることが分かってしまいます。
タイミングが難しい
昨日までハゲていた人が、次の日にいきなりかつらを付けると、知人には確実にバレてしまいます。
実際にかつらを使いたい人でも、使い始めるタイミングがとても難しいです。
また、かつらを付けている人がやめるタイミングも難しいです。
「かつらをやめる」=「突然薄毛」になるわけですから、かなりの勇気が必要です。
はげの原因になってしまう
最近のかつらは通気性に優れていますが、それでも蒸れを防ぐほどではありません。
長い時間装着すると、「常在菌の繁殖」や、「毛穴詰まり」など、新たな「はげの原因」を誘発する可能性があります。
また、かつらの種類によっては装着したまま洗髪できますが、「頭皮をしっかり洗えない」、「すすぎ残し」などの理由で、頭皮にマイナスと言えます。
【かつら】について考察
かつらの使用に関しては賛否が分かれると思いますが、「育毛」という観点から見ると根本的な解決にならないのは確かです。
かつらの前に、まずは「育毛」
かつらを使い始めると、簡単にはやめることができません。
かつらに慣れてしまうと、「育毛」で髪を増やす気持ちが薄れてしまいますので、自分の髪が生えるチャンスを逃してしまう可能性があります。
かつらの使用に「遅い」はない
かつらはハゲがかなり進行してからでも使い始めることができますので、遅すぎるという心配はありません。
よほど大きな精神的苦痛、もしくは病気による脱毛といった緊急性がないのであれば、あせりは禁物です。
使用を決心できずに迷っている段階であれば、一旦保留して、今だからこそできる他の手段を考慮するほうがいいと思います。
かつらを使う前に、かかる費用をしっかり把握
かつらの使用を検討するのであれば、「維持していくお金の余裕があるか?」をしっかりと考えることが大切です。
かつらは、申告すれば経費として落とすこともできるようですが、あくまでも仕事で使用する場合に限られた費用ですので、すべてが経費として落とせる訳ではありません。
ローンを組んで月々の費用を抑えたとしても、維持にかかるメンテ代や散髪代金などの費用は避けることができませんので、使ったあとに後悔しないためにもかかる費用を予め把握することが大切です。
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