【育毛シャンプー】
はげの悩み解消に効果あり?なし?
はげ対策に育毛シャンプーを使う人が多くなりましたね。
ひとむかし前は、シャンプーで育毛する概念はなく、「シャンプーで育毛?」と疑問をもつ人がとても多かったようですね。
現在、はげ対策アイテムとしての地位を確立している育毛シャンプーですが、そもそも薄毛にどの程度有効なアイテムなのでしょうか?
育毛シャンプーは「頭皮環境の改善」が目的。AGAは治りません
育毛剤と育毛シャンプーは、同じ「育毛」が目的のアイテムですが、そもそも使用目的が違います。
育毛剤は、有効成分を頭皮に浸透させることで発毛・育毛を促進するアイテムなのに対して、育毛シャンプーは、髪が生えやすい頭皮環境を目指すためのアイテムです。
男性の薄毛の9割以上を占める「AGA」は、頭皮環境を改善するだけでは治すことができませんので、育毛シャンプーの優先度は、育毛剤には及ばないと考えます。
最近ではドラッグストアで頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーが販売されていますので、頭皮環境を改善する目的であれば、ドラッグストアのシャンプーで十分だと思います。
育毛シャンプーの種類
「育毛シャンプー」は正式名称ではなく俗称ですので、化粧品に分類される普通のシャンプーを育毛シャンプーと呼んでも問題はないようですが、一般的には「医薬部外品」のシャンプーを育毛シャンプーと呼びます。
よく見かける「薬用」が、この「医薬部外品」を指す表記ですので、
「薬用シャンプー=育毛シャンプー」になります。
薬用シャンプー
フケや炎症を抑える成分が決められた配合量以上含まれているシャンプーを薬用シャンプーと呼びます。
シャンプーのように、配合成分が皮膚に残らない商品の場合は、規定配合量は0.1~0.8%など細かく上限が定められています。
薬用成分
フケをおさえる成分
サリチル酸、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオンなど
炎症を抑える成分
グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)など
化粧品のシャンプー
化粧品のシャンプーの定義は、
- 「清潔にして、皮膚、もしくは毛髪を健やかに保つために使用されることが目的で、人体への作用が緩和なもの」
と定められています。
定義に細かい決まりがありませんので、配合成分の量や種類の自由度が高いです。
少ないリスクで清潔にすることが一番の目的のシャンプーということですね。
育毛シャンプーの効果は?
育毛シャンプーは、ふけ・かゆみを抑えて、抗炎症効果が期待できます。
よく勘違いされますので、繰り返しになりますが、
「育毛シャンプー=育毛・発毛」ではありません。
あくまでも、育毛・発毛しやすい頭皮環境を目指すアイテムです。
有効成分が配合されている育毛シャンプーも増えていますが、頭を洗ったあとすぐ洗い流すため、「成分を配合する意味がない」という声も多いです。
どんな成分が配合されているの?
医薬部外品の育毛シャンプーには、「ごくまれに、皮膚にアレルギーがおこる可能性がある成分」として、厚生大臣が指定して表示が義務付けられている成分が含まれています。
厚生労働省の「薬用シャンプーの有効成分リスト」に記載されている成分は、
- アラントイン
- 安息香
- イオウ
- グリチルリチン酸二カリウム
- サリチル酸
- サリチル酸ナトリウム
- トコフェロール酢酸エステル
- トリクロ
- ピリチオン
- ベンザルコニウム塩化物
です。
他にも有効成分として、ミコナゾール硝酸塩(フケ防止)、ピロクトンオラミン(殺菌)、ジンクピリチオン(抗菌)などが有名です。
さらに近年は、センブリエキスやオウゴンエキスなど、育毛成分が配合されている商品も増えています。
どれくらいで効果が出る?
短期間で効果を実感するのは難しいです。
育毛シャンプーは、使い続けることで「髪が生えやすい頭皮環境」を目指すアイテムですので、少なくても半年以上の使用をお勧めします。
育毛剤や育毛サプリメントと併用することで相乗効果が期待できますので、自分に合った育毛アイテムを選んで一緒に長く使い続けましょう。
どんな人に効果的?
育毛シャンプーは、すべての人に効果があると言えます。
化粧品のシャンプーと違う点は、頭皮にやさしい刺激で頭皮の汚れを適度に落とすところです。
頭皮の皮脂が多い人
特にオススメなのは、頭皮がベタベタしていて、フケやかゆみが気になる人。
通常のシャンプーの中には、強い洗浄力で頭皮の皮脂を根こそぎとってしまうものもあります。皮脂を必要以上に落とすと皮脂の分泌量が増えて逆効果です。
育毛シャンプーは、頭皮の皮脂を落としすぎないように、適度に皮脂を落とすことができます。
どんな育毛シャンプーがいいの?
髪が生えやすい頭皮環境を第一に考えると、やはりノンシリコンのアミノ酸系がいいと思います。そして、販売元がしっかりしていて信用できるメーカーであることが大切です。
当サイトにも多くの中からピックアップした6種類の育毛シャンプーを掲載していますので、価格や成分など吟味して、育毛シャンプー選びの参考にしてくださいね。
こんな育毛シャンプーはやめておこう!
全成分が表示されていない
シャンプー選びの参考として、成分表記を見るようにしましょう。
一つの指標なのですが、医薬部外品に該当する成分の表記が義務ずけられていますので、パッケージに必ず表記されているのですが、「表示指定成分のみ」と「全成分」を表記しているシャンプーに分かれます。
ここが問題なのですが、表示指定成分さえ表記すれば薬用として販売できますので、あとは何が入っていても表記しなくてOKということになります。
指定表示成分ではない成分で、頭皮に刺激が強すぎたり、洗浄力が高すぎる成分が何種類も入っている可能性もありますので全指定表示成分がちゃんと表記されているかチェックしましょう。
メーカーがちゃんと消費者のことを考えるなら、全成分を表記するのが普通ですよね。
いまでも数種類の表示指定成分しか表記していない育毛シャンプーもあるようです。
全成分表記していない育毛シャンプーは、良い悪い以前に、信用に関わる問題になりますので、成分表記がしっかりしていないメーカーは避けた方が無難です。
価格が高い
最近のシャンプーには、育毛成分がたくさん含まれてい商品も多く、成分が多いほど価格が高い傾向にあります。
しかし、シャンプーはすぐに洗い流してしまうので、育毛成分が浸透しているかどうかの賛否が分かれます。
個人的には、「育毛成分は、ないよりもあった方がいい程度」と考えています。
そのため、たくさんの成分を配合してあるからといって他と比べて明らかに高すぎる商品は避けていいと思います。
育毛シャンプーまとめ
育毛シャンプーは、頭皮緩急を改善するためには有効なアイテムですが、問題もあります。
価格が高いので、無理をして使う必要はない
化粧品のシャンプーの2~3倍の価格の育毛シャンプーも珍しくありませんので、お金に余裕がなければ無理をして使う必要はないと考えます。
最近では、ドラッグストアやコンビニでも「化粧品のアミノ酸系シャンプー」が手に入ります。頭皮の皮脂を適度に落とす目的なら、化粧品のアミノ酸系シャンプーで充分です。
育毛シャンプーが、アミノ酸系のシャンプー(化粧品)の2~3倍育毛に効果があるわけではありませんので、育毛シャンプーに高いお金をかけるのであれば、他の育毛アイテムの費用にした方が良いと思います。
シャンプー選びのポイントは別ページで解説していますので、参考にしてくださいね。
シャンプーよりも「洗髪方法」が大切
どのシャンプーを使うかよりも、大切なのが洗髪方法です。
洗髪方法が間違っていると、どれだけいいシャンプーを使っても、頭皮にマイナスになる可能性があります。
当サイトで「正しい洗髪方法」をご紹介していますので、参考にしてください。
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