AGA治療薬「ファイザー」の効果と副作用は?
【AGA治療にかかる費用や入手方法も紹介】
ファイザーは、2015年4月6日より、医療機関にて処方が開始された国内初のプロペシアのジェネリックです。(正式にはエスタブリッシュ医薬品:ファイザー株式会社提唱)
これまで、日本ではフィナステリド系医薬品はメルク社の「プロペシア」しか製造・販売が認可されておらず、プロペシアジェネリックを手に入れるためには個人輸入代行業者を利用して個人的に購入するほかありませんでした。
ところが2015年2月19日に、ファイザー株式会社がフィナステリドの製造販売承認を取得したことから、2015年4月6日より医療機関向けに「ファイザー」の処方が開始されることとなりました。
海外製のジェネリック(コピー医薬品)より安全
プロペシアの特許満了の前にインドで製造された「フィンペシア」や「エフペシア」などのジェネリック医薬品は、正式には「コピー医薬品」です。これらのコピー医薬品は、個人輸入代行業者を通じてインターネットで入手できますが、健康被害が多数報告されています。
その点、ファイザーは国内の医療機関で処方されるジェネリック医薬品であることから、非常に安全性が高いです。
フィナステリドを1錠あたり0.2mg含んだタイプと、1mg配合されたタイプの2種がAGA患者向けに処方されていて、AGA治療の新たな選択肢として注目を集めています。
ファイザーの【効果】
ヘアサイクルの正常化
ファイザーの効果は、オリジナルである「プロペシア」と同じです。
AGAの主原因であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することで、AGAの進行を妨げる効果が期待できます。
ファイザーを服用すると、主成分の「フィナステリド」が「DHT」を作り出す酵素「5α-リダクターゼ」のはたらきをブロック。これによりDHTによる毛包萎縮を抑え、ヘアサイクルを正常な状態に戻します。
髪の1本1本が太くなると髪の密度が濃くなりますので、地肌が見えにくくなり、ヘアスタイルのボリュームアップも期待できます。
ファイザーの【副作用】
ファイザーは医薬品ですので、服用するとまれに副作用を起こすことがあります。
症状としては「性欲減退」や「胃痛」、「勃起不全」、「胸焼け」などが報告されています。
副作用が起こることはまれですが、服用した後に「動悸」や「息切れ」など気になる症状が現れた場合は、自己判断せずに、ファイザーを処方してもらった病院の医師に相談しましょう。
ファイザーの【価格】
ジェネリック医薬品であるファイザー1錠あたりの価格はおよそ230円程度です。先発医薬品の「プロペシア」は1錠250円程度ですので、少し安く設定されています。
ファーザーをクリニックで処方して貰うと、1ヶ月分で約6,000~8,000円の費用がかかります。
ファイザーの【飲み方・摂取量】
ファイザーの飲み方は「プロペシア」とほぼ同じですが、成分配合量によって2つのタイプにわかれているので注意が必要です。
0.2mgタイプの場合
フィナステリドをAGA治療薬に用いる場合、摂取量は1日1mgが基本となっています。
ただ、副作用の発症率や症状によってはそれよりも少ない摂取量からスタートすることもあり、そのような場合は0.2mg錠が処方されることもあります。
0.2mg錠でも5つ服用すれば1mgになりますが、医師から摂取量が制限されている場合は、必ずその指示に従うようにしましょう。
1mgタイプの場合
1mgタイプの場合は、1日1回1錠ずつを水と一緒に服用します。
専用のピルカッターなどを使用して1錠をカットすれば0.5mgずつ服用することもできますが、女性が切り口に触れると皮膚から成分が吸収されてしまうおそれがあるため、カットはあまりおすすめできません。妊娠中の女性が近くにいる場合は特に注意が必要です。(※詳しくはAGA治療薬の「フィナステリド錠の注意点」をご覧下さい。)
摂取量を調整したい場合は、あらかじめ0.2mgタイプを処方してもらった方がよいでしょう。
ファイザーの【入手方法】
ファイザーは医療機関向けに発売されている医薬品ですので、一般的な薬局やドラッグストアなどでは市販されていません。入手するには専門の医療機関を受診し、医師から処方箋をもらう必要があります。
専門機関としては、AGAクリニックや皮膚科、育毛外来など選択肢はいろいろありますが、ファイザーの販売価格は医療機関によって異なるので、コスト面を重視される方はあらかじめ下調べしておくことをおすすめします。
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