何故、人間だけハゲるのか?【コラム】

考える犬

体毛があるのは人間だけではなく、たとえば犬や猫、猿は全身が毛で覆われています。

これらの動物の毛も人間同様、日々生え替わっており、季節によって抜け毛が増えたり減ったりもします。しかし、動物たちの毛は年齢を重ねてもフサフサのままで、人間のようにハゲることはありません。

もちろん、病気などの理由で局所的にハゲることはありますが、病気・ケガでもないのにハゲていくのは人間特有の生理現象と言えます。

では、なぜ人間だけがハゲに悩まされるのでしょうか?

人間だけがハゲる理由

人間だけがハゲてしまう原因については諸説ありますが、その中でも有力視されている説は2つあります。

毛を必要としなくなったから

犬や猫などの動物は服を着るという習慣がなく、常に体が外気にさらされています。

そのため、これら動物たちは毛を生やすことで外部からのダメージをブロックしたり、体温を一定に保ったりしています。

一方、現代の人間は衣服を着用するのが習慣となっており、体毛を使って体を守る必要がなくなりました。そのため、不要になった体毛は時を追うごとに劣化し、ついには一部を除いて生えなくなってしまいました。

また、頭部には重要な器官である脳があるので、今でも一応髪の毛に覆われたままですが、古代と違って頭部に衝撃を受ける危険が少なくなった現代、髪の毛の役割はほとんどなくなりました。

実際、血液が栄養素を運ぶ順番でも、髪は優先順位が低く、そのぶん一番衰えやすい部位と言われています。

以上のことから、人間が薄毛に悩まされるのは、文明の進歩に合わせて人間の機能が退化したことが原因と言われています。

動物は短命だから

人間の寿命は医学の進歩によって年々延びており、日本では男性、女性ともに平均寿命が80歳を超える結果となっています。

一方、他の動物はそこまで長生きすることができず、犬・猫ともに平均寿命は約15年と言われています。

つまり人間の平均寿命の5分の1以下しか生きられないわけで、髪が本格的に抜け落ちるより先に寿命が尽きてしまうからではないか?という説もあります。

実際、平均寿命より長生きした犬や猫は、はげとまではいかなくても、全体的に毛が薄くなってきたり、ハリやコシがなくなってくるというケースは多いようです。

人間だけ禿げてしまう理由を調べている内に、動物でもハゲになるという興味深い記事を見つけました。

その動物は「ベニガオザル」という名前で、中国や東南アジアに生息している猿です。現在AGAになる動物は人間とベニガオザルのみと言われています。

ベニガオザルは加齢とともに毛が薄くなり、やがては前頭部の毛が産毛になるようで、人間のAGAと酷似しています。また、雄雌問わずほぼ100%が禿げてしまうようです。

現在はこのベニガオザルで実験を繰り返し、薄毛改善の研究が進んでいるようです。やがて私たち人間にも有効なハゲの特効薬がみつかるきっかけになるといいですね。

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